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ググレカス勉強法

  • 2009 年 4 月 28 日 12:43
  • Note

僕はウェブ制作に関する技術や知識の学習をほぼ全て独自の方法で行ってきました。
それ故他人にその方法をレクチャーし実践してみろとは中々言えませんが、その中でも「大体どんな人にも役に立つであろう学習法」と言うものがありますので、今日はその方法について僭越ながら書きたいと思います。

まず僕がなんの前知識も持たず、それこそ「HTML はウェブページを構成する言語」と言う程度の知識レベルでもってウェブサービスの受託開発を始め、対価を支払ってもらえるクオリティの作品を提供できるまでになった過程において最も重要な事はもちろん「どうやって効率よく問題を解決するか」と言う能力でした。

フェーズ1

「どれだけの事を知っているか」と言う質問は、ことインターネットの世界で仕事をしている身としてはナンセンスであると言わざるを得ません。
僕が知っている必要は無いんです。答えられない疑問にぶち当たったとき「どこをどう探せば答えが見つかるか」というノウハウと「得られた答えの信憑性」を適切に評価できる最低限の知識さえあればいいんです。ググレカスってのはこの事だったわけです。

とは言え多くの初学者はまず「どこをどう探せば答えが見つかるか」と言うノウハウが無いわけですから、自分の中に答えがない時点で「分からない」となってしまいます。質問系サービスで質問している人たちですね。
実生活に関わるような事であれば短絡的に人に聞くことは間違いではないと思いますが、これが技術的な内容であった場合には話が別です。
このように技術的な内容を質問してしまうような状態をとりあえずフェーズ1とします。別に意味はないんですけどね。

フェーズ2

このフェーズ1の人たちは言うなれば「手に漢字辞書を持ちつつ人に漢字の読みをたずねる」と言うような事をやっています。そもそも”手に漢字辞書を持っている”という認識がありません。まずは手に漢字辞書を持っている、要するに欲しい回答を手に握っていると言う前提を理解する必要があります。
これは最終的に肌感覚にまで高める必要があります。「自分の知らない事は探せる」のがほとんどの場合に適合する事実です。今の時点ではそうじゃないかもしれませんが、この感覚を常に持つ事によって次のフェーズに進む事が出来ます。

次のフェーズは「探し方が分からない」状態にある人です。「インターネットで検索すれば見つかるんだろうけど、どうやって探せばいいの?」というような感覚です。
ここまでくれば後もう少し。答えは簡単「問題を解決した気になったとき、それをアウトプットするにはどういった単語を使うか」と言う事を考えれば良いのです。
”問題の答え”が存在する前提に”問題”自体の存在が不可欠なわけですから、”問題の答え”を知りたければ”問題”自体をキーにして探せば良いのです。
つまり、今起きている問題に由来する普段見かけないエラーメッセージであるとか、状況を言葉にして検索してみましょう。

なんとなく「今起きている問題の原因」がつかめてきたのではないかと思います。つかめていない人は探り方が浅いだけだと思います。
「今自分が思いついたアイデアは既に誰かが思いついている」のと同じくらい「今自分が困っている状況は既に誰かが困っていた」のです。
その困った経験を先駆者が残していない可能性はありますが、日本語だけではなく英語圏にまで検索の手を伸ばすと大体見つかるはずです。
もしかするとフェーズ1の人が誰かに質問したページが見つかるかもしれません。諦めずにとことんまで探してみるときっと見つかるはずです。
仮に答えが見つからなかったとしても、答えをつかむための糸口は見つかるでしょう。

フェーズ3

さて、ここまでがフェーズ2なわけなのですが、ここからが本題。
「探せば答えか、答えに繋がる糸口が見つかる」と言う点について理解できたなら、今度はその検索性能を向上させましょう。
いくらインターネットで検索すれば見つかるからといって、できるならば手間を惜しみたいですし、何よりも問題の法則性から答えを探す作業自体を簡略化させないと実務的ではありません。自分が組んでいるプログラムにエラーがでたからといってそうそう1日も2日も答えを探す時間は無いはずです。
とは言え ML なんかに「教えて下さい」じゃ本来自分でハンドリングしなければならない開発時間の一部を善意の第三者に依存する事になりますので、ご自身のマネージメント自体も不安定なものとなってしまいます。これじゃ本末転倒ですね。

という事で僕がお勧めしたいのが「質問に答える側に立つ練習」です。問題とその解決手段という事象に関係しているのは”質問者”と”回答者”という単純な二者です。
「人の立場になって良く考えてみろ」とはよく言ったものですが、これがまさにそう。「質問に対して回答する立場を以って回答する力を身につける」即ち「問題を解決する能力を身に着ける」練習です。
あなたにとって ML で質問している人は自己の能力を向上させるための機会提供者です。僕自身 PHP という言語を通してウェブアプリケーションの開発や、ウェブサービスの運用をゼロから学んできました。その最初期にとった行動が「PHP-users の ML で質問に答える」と言うものです。PHP どころか所謂プログラム言語そのものにそれほど触れてこなかった人間が、いかに実務的とは言えその実務的な理解が全くない状況でウェブサービスを作らなければならないような状況においては背に腹はかえられません。とにかく「答える方が分かってる」と言う自明の理を頼りにひたすら質問に答えてました。
プログラムが動かないと言うのであれば同じ環境を作って再現して解決策を考えてみたり、モジュールが動かないという質問があれば PHP をソースからビルドしてみたり。こういったプロセスは「質問に答える」というモチベーションが根底にありますので、僕みたいに一人でやっている人間にとってはとても張りのある勉強法でもありました。

効果はてきめん。質問に対して答えを返す立場に立つ事で「問題を解決するアプローチの確立」どころか「問題を解決するために予め知っておかなければならない知識」や「問題の根本にあるインターネットの文化的、歴史的な構造と、その構造が影響するその他の問題」と言った”一つの事象に紐づく様々な要因”についての知識と、それらを関連付ける技術的なインデックスが皮膚感覚で培われていきました。
これが大体フェーズ3.次のフェーズ4が僕のいる位置なので、それ以降のフェーズはどんなもんなのかわかりませんが、とりあえずフェーズ4は「抽象的な表現や思想を技術的なアプローチで具体的にする」と言うものです。

フェーズ4

僕がフリーランスの時代から使っていた屋号は「SPaiS」といって Spice(スパイス)をもじったものです。クライアントが持ち込む様々なアイデアやビジネスプランに対して技術的な視点で「どのように実現していくか」をスパイスとして味付けしていく事が僕が自分に課した命題でした。
おかげさまで様々なクライアントとお話をさせて頂き、様々なビジネスプランやアイデアをウェブの世界に技術的なアプローチで昇華させることができ、昨年起業しました。
まあそんなことはどうでも良いのですが、問題に対する解決策を提供する力を高める事によって、本質的には問題でない「こういうアイデアをウェブでお金にするためにはどうしたらいい?」だとか「こういうビジネスプランがあるんだけどウェブで成功させるためにはどういった手順を踏めばいい?」と言うような質問に対して独創的な発想を邪魔する事のない広い知見と”物事を調べる力”で回答できるようになります。

これが出来れば世の中にたくさんいる「あんまりお金は出せないけどウェブサービスを運用してみたい」と言う企業とお話が出来るようになります。
もしくはあなたがこっそり考えているすばらしい企画やアイデアを実現できる力にもなります。
結局のところ一人でやればウェブサービスにかかるコストはあなた一人の人件費だけです。つまりほとんどが純益になるわけです。
そう考えると「自分ひとりでウェブサービスが開発できるならばそれだけで食っていける」とは思えませんか?ググレカスを究極的に昇華していくとこうなるのだと僕は思いますし、実際に今の僕がそういう状況です。

結果を知っている必要は無いんです。道具の使い方と先駆者の知識を手にする方法さえ理解していれば、それだけであなたの力は何倍にもなります。
「探したけど無かった」のではなく、見つけるのを諦めただけです。つまり「ググレカス」はあなたにとってのチャンスなのです。

さあググレカス!

コメント:1

arisa 2009 年 4 月 30 日

ググレカスという言葉を初めて聞きました。
なるほどそのままの意味ですねw

調べてから質問を投げ掛けるようにはしていますが、
どうしても情報の引き出しがたくさんある人を
頼りにしてしまうんですよね。

nicさんにはいつも感謝してます。

私もググレカス勉強法で頑張ってみます!

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